大物セレブとの思い出も!日韓通訳者に聞く「仕事のリアル」
3/24(木)

オタ活で韓国語を学び、4年間の遠距離恋愛を経てゴールインした、韓国人パートナーのオッパと暮らすIPPNEE(イプニー)さん。 【マンガ】俳優ヒョンビンからも絶大な信頼を得る韓国語通訳者・嵯峨山みな子さん 女性史月間の今月は、イプニーさんが憧れている韓国語通訳者の嵯峨山みな子さんにフォーカスした番外編をお届け。会社員から転身して通訳者となった経緯や、印象的だった韓国人セレブとのエピソード、リアルな仕事内容についてお送りします!
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私が嵯峨山さんにインタビューできるという奇跡が起きたのは、コスモポリタンの女性史月間での企画。 それに伴い、キャリア、ボディイメージ、年齢、子育てなど…あらゆる分野で女性をエンパワーメントするような記事を書かせていただくことに。 そこで、日韓通訳のプロ中のプロ!として幅広くご活躍されており、私が以前から大尊敬している嵯峨山みな子さんにインタビューをお願いしました。
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韓国語通訳者の嵯峨山みな子さんについてあらためてご紹介します! 嵯峨山みな子さんは日韓専門の通訳者として幅広いジャンルでご活躍されているお方! ・日韓企業の会議やフォーラム、セミナーの通訳 ・韓国俳優やK-POP歌手のイベントや雑誌インタビューの通訳 ・アイケーブリッジ外語学院の韓国語通訳講座 その他にも、NHKワールドニュースで韓国KBS放送の通訳や韓国語でラジオ放送、翻訳なども。
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そんな嵯峨山さんに経緯をインタビュー! ・高校生の時、ノ・テウ元大統領のインタビューを偶然目にしたのがきっかけで韓国語の発音に魅力を感じる ・短大卒業後、証券会社に勤めていた時に韓国語の勉強を始める。 ・テレビ、ラジオでハングル講座(NHKでのハングル講座が初めの一歩だったそう) ・その後韓国への留学、梨花女子大学通訳翻訳大学院で学ぶ ・日本で冬のソナタが放送されていた2004年に帰国し、映像翻訳のお仕事をするように。以降、第一次韓流ブームでもあり、通訳の仕事が増える。
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通訳というお仕事にも詳しく聞かせていただきました! イプニー「ずばり、通訳のお仕事のリアルってどんなところですか?」 嵯峨山さん「そうですね、特にエンタメのお仕事は作品鑑賞は必須ですね!作品を観てリサーチしないと、本番で細かい部分まで正確に訳せなくなってしまいます。」 最近だと「イカゲーム」の話は様々な通訳現場で耳にしたそう。作品を観ていないとわからない独特な表現が多かったので、やはりつねにいろいろな分野にアンテナを張るのは大切! 最初、まだ作品を観ていなかった嵯峨山さんは「傘」や「舐める」といった単語の景色が分からず困ったそうです。
印象的だったエピソードは?
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嵯峨山さん「イベントが終わった後に私の楽屋にまで挨拶に来てくださったウォンビンさんは驚きました。 それから、ZE:Aのメンバー、パク・ヒョンシクさんがイベントで観客の中の幼い子にいきなり頭をはたかれたのにも関わらず、次の瞬間には何事もなかったように『僕の髪がカツラかどうか確かめたかったんだね?』と切り替えたときはプロ意識を感じました。」
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嵯峨山さんの座右の銘 ・最初のひとさじで腹いっぱいにならない(直訳) 「最初のわずかな努力だけで、満足いく結果は出ない」と理解しています。ツラいこともすぐには諦めずにもっと頑張ることが大事。 ・始まりは半分だ(直訳) 「~になりたい」と思える時点でその人にはその適性があると思うんです。通訳者になりたいと思う方には「石の上にも三年」という言葉のように努力を続けてほしいです。
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憧れの嵯峨山さんへのインタビューを終えて… 10年以上尊敬している嵯峨山さんにインタビューさせて頂けるなんて思いもよらなかった出来事で大変光栄な時間でした。 プロの通訳者とは「韓国語すごく上手ですねー」や「もうほとんどネイティブレベルですね」と言われるのは異なり、時事ネタや専門レベルのことばまで網羅する必要があり、多くの知識と瞬発力が必要とされる職業。 私にとって雲の上のような存在でありながら、気さくに話してくださる嵯峨山さん。その人柄に感銘を受けながら…夢やキャリアを追うたくさんの人の刺激になるお方だと思いました。