「冬ソナ」チェ・ジウ、新境地に挑戦 スリラー映画「ニューノーマル」
2024/8/23 產經新聞 水沼 啓子
「温泉や日本食が好きでプライベートでもよく来日する」と話すチェ・ジウ(関勝行撮影)
韓流ブームの先駆けとなった韓国ドラマ「冬のソナタ」のヒロイン役で知られるチェ・ジウ(49)が、公開中の韓国スリラー映画「ニューノーマル」(チョン・ボムシク監督)の宣伝のため来日。善良なイメージを覆す冷徹な役を演じ話題となっている。
大都会の日常に潜む恐怖を描いた同作品。出演オファーに、最初は「これまで演じてきたキャラクターとはあまりにも違い過ぎるので、私には無理だと思い断った」。しかし、監督から「ぜひとも一緒に作りたい。自分を信じてほしい。新しい姿を皆さんにお見せできる機会になるはずだ」と説得されたという。
役作りのために、監督に勧められたサイコスリラー映画「M」(1931年、フリッツ・ラング監督)を見て、「そこからインスピレーションを受け、自分が演じる女性が今に至るまでどんな過去を背負ってきたのかを考えた」と明かす。
本作の見どころは「幽霊こそ出てこないが、人間の方がもっと怖いということを表している。とは言いながら、ただ怖いだけでなく、登場人物のそれぞれの世代に合ったウイットの要素もあるので、楽しんで見られると思う」と話した。
本作で7年ぶりにスクリーンに復帰するまでの間に結婚や出産を経験。「育児も仕事も頑張りたい。そのバランスをどううまく取っていくかが課題」だ。
22年前の代表作「冬ソナ」については、「大切な子。そして初恋のような存在」。韓流ブームの火付け役となり、韓国のエンターテインメントは今や日本の日常風景の一部だ。
「あの時の足跡があるから、いま後輩たちが日本のファンの皆さんに愛されていると思うと、とても胸がいっぱいで誇らしく思う」
(水沼啓子)
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